XPLATFORMの基本配布には“Plugin配布”、“XPLauncher配布”、“exe配布”の3種類があります。この3種類の基本配布を組み合わせて、より高度な配布を行うことができます。
Plugin配布
Plugin配布は、XPLATFORMをウェブブラウザに組み込んだ状態でランタイムを実行する時に使用します。即ち、XPLATFORMエンジンがウェブブラウザ内で実行されます。
配布のためのファイル
サービスの管理者は、配布のためにいくつかのファイルを管理しなければなりません。
以下の図は、例題で作成した配布サーバーのディレクトリ構造です。
Plugin配布のフロー
以下は、ウェブブラウザ内でXPLATFORMを配布するフローです。
ここでXPLATFORMエンジンがコンポーネント及びオブジェクトを全て設置すると、XPLATFORMランタイムが機能します。
次の章からこの構成図のファイルを1つずつ説明します。
SampleStart.htmlファイル
SampleStart.htmlは、XPLATORMエンジンを起動するためにウェブブラウザが最初に実行するHTMLファイルです。このファイルのファイル名は、開発者が自由に指定することができます。
ウェブブラウザのロケーションバーに(http://127.0.0.1/SampleStart.html)を入力して、該当ファイルに接近します。
以下の内容はこのファイルの例題です。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Web Browser Embed XPLATFORM Sample Page </TITLE> <SCRIPT LANGUAGE="javascript"> function fn_load() { // サービスのADLパスを指定します。 XPLATFORMAXCtrl.xadl = "http://127.0.0.1/XP_Service/ SampleADL.xadl"; -- // サービスのキー値を設定します。 // url上のサービスの中で唯一の値でなければなりません。 XPLATFORMAXCtrl.key = "XP_Sample"; -- // 使用者のPC上にコンポーネントが保存されるパスを指定します。 // 一般的に、このパス値は指定しません。 // 指定しない場合には、 "%USERAPP%\TobeSoft\XPLATFORM2009\Component\"で // 指定します。 // %USERAPP%の値は“付録A. エイリアスパス”を参照してください。 //XPLATFORMAXCtrl.componentpath = "D:\\TOBESOFT\\#05.Project\\#02.XPLATFORM"; // XPLATFORMのサイズがウェブブラウザのサイズの影響を受けて動的に変わる // のか否かを指定します。 // 指定しない場合にはtrueです。 // falseの場合には、ウェブブラウザのPlugin WidthとHeight値が適用されます。 XPLATFORMAXCtrl.autosize = true; // XPLATFORMエンジンが使用するスレッドの個数を指定します。 // 指定しない場合には5となります。 // 使用者の端末機にCPUコアが複数ある時には、値を大きく指定してください。 // この機能は通信処理にのみ使用するため、いくつかの通信を同時に使用したい // 場合には、値を大きくすればスピーディーな応答結果が得られます。しかし、 // ネットワーク自体が遅い場合には、値を大きくしてもあまり効果がありません。 // XPLATFORMAXCtrl.commthreadcount = 10; // XPLATORMエンジンが表示するエラー情報を変更する際に使用します。 // 指定しない場合には、XPLATFORMエンジンの基本エラー情報が表示されます。 // 一般的には指定しません。 //XPLATFORMAXCtrl.errorfile = "D:\\#01.TOBESOFT\\#05.Project\\error.log"; // XPLATFORM応用プログラムが終了してから、exit()イベントを発生させるかどう // かを指定します。 // 指定しない場合にはtrueとなりexit()が発生します。 //XPLATFORMAXCtrl.handleflag = false; // XPLATFORMエンジンを起動させます。 XPLATFORMAXCtrl.run(); } </SCRIPT> </HEAD> <BODY onload="fn_load()"> <SCRIPT LANGUAGE="javascript"> document.write('<OBJECT ID="XPlatformAXCtrl" classid=":43C5FE00-DD32-4792-83DB-19AE4F88F2A6" width="90%" height="90%" CodeBase="http://127.0.0.1/XPLATFORM9_SetupEngine.cab#VERSION=2011,10,4,1"> </SCRIPT> </BODY> </HTML>
SampleADL.xadlファイル
SampleADL.xadlは、サンプル応用プログラムを実行するための応用プログラムの配布及び実行環境の設定情報を格納しています。
このファイルはUX-Studioにより管理されます。
以下はSampleADL.xadlの例題です。
<ADL version="1.0"> <TypeDefinition url="default_typedef.xml"/> -------------------------- (1) <GlobalVariables url="globalvars.xml"/> ------------------------------ (2) <Application id="XP_Sample" codepage="utf-8" language="Korean" …> ---- (3) <Layout> ------------------------------------------------------------- (4) <MainFrame id="mainframe" …> <ChildFrame formurl="Base::SampleForm.xfdl"…/> ----------------------- (5) </MainFrame> </Layout> </Application> <Script><![CDATA[ ]]></Script> </ADL>
上記のファイルにより次の内容がわかります。
コンポーネントの配布情報がdefault_typedef.xmlに定義されていることを示します。
応用プログラムで使用するグローバル変数がglobalvars.xmlに保存されていることを示します。
応用プログラムのIDがXP_Sampleであることが確認できます。
レイアウトがメインフレームの下にChildFrameがひとつだけあることから、アプリケーションモデルがシングルフレーム形態であることが確認できます。シングルフレームは、SDI形態と類似した形態を意味します。
最初の画面に表示されるフォーム画面が“SampleForm.xfdl”であることが確認できます。
この他にも、様々な応用プログラムの環境についての情報があります。このファイルはUX-Studioが管理するファイルであるため、直接に編集しないことをお勧めします。それぞれの要素についての詳細は、Developer’s Guideの“XPLATFORM応用プログラムの構造”で説明します。
default_typedef.xmlファイル
default_typedef.xmlは、サンプル応用プログラムの実行のためのコンポーネントの配布情報を格納しています。また、開発者が開発したコンポーネントを配布する際にも使用されます。
以下はdefault_typedef.xmlの例題です。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <TypeDefinition> <Components> <Component type="Bin" id="Div" classname="Div" module="XComCmp" version="1000"/> --- (1) <Component type="Bin" id="Button" classname="Button" module="XComCmp" version="1000"/> … … <Component type="Bin" id="Splitter" classname="Splitter" module="XComCmp" version="1000"/> <Component type="Bin" id="GroupBox" classname="GroupBox" module="XComCmp" version="1000"/> <Component type="Bin" id="ProgressBar" classname="ProgressBar" module="XComCmp" version="1000"/> <Component type="Bin" id="Activex" classname="ActiveX" module="XAxCmp" version="1000"/> <Component type="Bin" id="Dataset" classname="Dataset" module="XPLATFORMLib" version="1000"/> </Components> <Services> <Service prefixid="Base" type="form" url="./Base/Win32/" cachelevel="dynamic" codepage="" language="" version="" communicationversion=""/> --- (2) </Services> <Update> <Item systemtype="win32" url="http://127.0.0.1/ XP_Components "/> --- (3) </Update> </TypeDefinition>
上記のファイルにより次の内容を確認できます。
この情報はDivコンポーネントについての配布情報を含んでいます。
詳細内容は以下の通りです。
配布されるコンポーネントはDivコンポーネントです。
DivコンポーネントのためにはXComCmp.dllが必要です。
XComCmp.dllでのDivコンポーネントのバージョンは1000です。
フォームURLのためのエイリアス名を定義しました。
以後、フォーム名を“Base/フォーム名”と指定すると http://127.0.0.1/XP_Service/Base/Win32/フォーム名でURLが置き換えられます。
配布されるコンポーネントファイルが置かれている位置を指定します。
http://127.0.0.1/XP_ComponentsというURLには、コンポーネントのためのdllファイルが存在しなければなりません。
このファイルはUX-Studioに自動生成されるファイルであるため、直接に編集しないことをお勧めします。
以下は、UX-Studioでdefault_typedef.xmlを管理する画面です。
XPLauncher配布
XPLauncher配布はウェブブラウザに頼らず、XPLATFORMランタイムのみで応用プログラムを実行する際に使用します。exe配布と異なる点は、XPLATFORMランタイムを直接に実行せずXPLauncherを利用して実行するということです。
配布のためのファイル
サービスの管理者は、配布のためにいくつかのファイルを管理しなければなりません。以下の図は、例題として作成した配布サーバーのディレクトリ構造です。
XPLauncher配布のフロー
以下は、XPLauncherによりXPLATFORMを配布するフローです。
ここでXPLATFORMエンジンがコンポーネント及びオブジェクトを全て設置すると、XPLATFOMランタイムが機能します。
次の章からこの構成図のファイルを1つずつ説明します。
SampleStart.htmlファイル
Plugin配布と異なり、このファイルはXPLATFORMの設置のみのために使用される HTMLファイルです。このファイルのファイル名は、開発者が自由に指定することができます。
ウェブブラウザのアドレスバーに(http://127.0.0.1/SampleStart.html)を入力して、該当ファイルにアクセスします。
以下の内容はこのファイルの例題です。
<HTML> <HEAD> <TITLE> XPLATFORM Install Sample Page </TITLE> </HEAD> <BODY> <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"> document.write('<OBJECT ID="XPlatformAXCtrl" CLASSID="CLSID: 43C5FE00-DD32-4792-83DB-19AE4F88F2A6" width="90%" height="90%" ' +'"CODEBASE="http://127.0.0.1/XPLATFORM9_SetupEngine.cab#VERSION=2011,10,4,1" onError="fn_onError()"> ' + '</OBJECT>'); </SCRIPT> </BODY> </HTML>
特別な実行命令はなく、<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"> ~ </SCRIPT>までのみ登録すればXPLATFORMエンジンが設置されます。
SampleLauch.htmlファイル
SampleLaunch.htmlは、XPLauncherを駆動するために実行するHTMLファイルです。このファイルのファイル名は、開発者が自由に指定することができます。
このファイルのファイル名は、開発者が自由に指定することができます。
ウェブブラウザのアドレスバーに(http://127.0.0.1/SampleLaunch.html)を入力して、該当ファイルにアクセスします。
以下の内容はこのファイルの例題です。
<HTML> <HEAD> <TITLE> XPLauncher Sample page </TITLE> <SCRIPT LANGUAGE="javascript"> function fn_load () { XPLauncher.launch(); -- (4) } </SCRIPT> </HEAD> <BODY onload="fn_load()"> <SCRIPT LANGUAGE="javascript"> document.write('<OBJECT ID="XPlatformAXCtrl" CLASSID="CLSID:A99F2782-BD5F-4BDB-ACF0-EBE0C59920D9" width="90%" height="90%" ' +'"CODEBASE="http://127.0.0.1/XPLATFORM9_XPLauncher.cab#VERSION=2009,3,23,1" onError="fn_onError()" >'-- (1) + '<PARAM NAME="key" VALUE=" XP_Sample ">'-- (2) + '<PARAM NAME="xadl" VALUE="http://127.0.0.1/XP_Service/ SampleADL.xadl">'-- (3) + '</OBJECT>'); </SCRIPT> </BODY> </HTML>
上記のファイルにより次の内容が確認できます。
XPLauncherを設置します。
サービスのキー値を設定します。
(SampleStart.htmlのの部分と同じ役割をします。)
サービスのADLパスを指定します。
(SampleStart.htmlのの部分と同じ役割をします。)
XPLauncherによりXPLATFORMエンジンを実行します。
SampleLauch.htmlとSampleStart.htmlの統合
前で説明したSampleLaunch.htmlとSampleStart.htmlは、1つのファイルとして統合することができます。
XPLauncherはXPLauncher用のActiveXファイル(XPLATFORM9_XPLauncher.cab)に存在しますが、XPLATFORMエンジンの設置ファイル(XPLATFORM9_SetupEngine.cab)内にも存在します。従って、XPLATFORMエンジンだけの設置でXPLauncherを実行することができます。
XPLauncher用のActiveXファイル(XPLATFORM9_XPLauncher.cab)を別途に提供するのは、XPLATFORMエンジンをexeファイルでインストールする時、ウェブブラウザ上で実行方法をサポートするためです。
以下は統合したファイルの例題です。
<HTML> <HEAD> <TITLE> XPLauncher execution </TITLE> </HEAD> <BODY onload=" XPLauncher.launch()">-- (3) <SCRIPT LANGUAGE="javascript"> document.write('<OBJECT ID="XPlatformAXCtrl" CLASSID="CLSID:43C5FE00-DD32-4792-83DB-19AE4F88F2A6" width="90%" height="90%" ' +'CODEBASE="http://127.0.0.1/XPLATFORM9_XPLauncher.cab#VERSION=2011,10,4,1" onError="fn_onError()" >'-- (1) + '</OBJECT>'); document.write('<OBJECT ID="XPlatformAXCtrl" CLASSID="A30D5481-7381-4dd9-B0F4-0D1D37449E97" '-- (2) +'CODEBASE="http://127.0.0.1/XPLATFORM9_XPLauncher.cab#VERSION=2011,10,4,1" onError="fn_onError()" >' + '<PARAM NAME="key" VALUE=" XP_Sample ">' + '<PARAM NAME="xadl" VALUE="http://127.0.0.1/XP_Service/ SampleADL.xadl">' + '</OBJECT>'); </SCRIPT> </BODY> </HTML>
XPLATFORMエンジンを設置します。この時、XPLauncherも一緒に設置されます。
XPLauncherはcodebaseがなくクラスIDのみを設定します。
XPLauncherを実行します。
SampleADL.xadlファイル
Plugin配布のSampleADL.xadlファイルと同一です。
default_typedef.xmlファイル
Plugin配布のdefault_typedef.xmlファイルと同一です。
exe配布
exe配布は、cabファイルによる配布をせずにXPLATFORMエンジンを手動で設置してから応用プログラムを実行する場合に使用します。
ファイルのダウンロードやCD配布によく使用される方法です。しかし、UIの表示のためのXPLATFORMコンポーネントはhttpサーバーにより配布するため、配布用のhttpサーバーを用意しなければなりません。
配布のためのファイル
エンジン配布用のサーバーはありませんが、サービスの管理者はサービスUIとコンポーネントの配布のためにいくつかのファイルを管理しなければなりません。
以下の図は、例題として作成した配布サーバーのディレクトリ構造です。
exe配布のフロー
以下は、exeファイルを直接に実行するXPLATFORMを配布するフローです。
ここでXPLATFORMエンジンがコンポーネント及びオブジェクトを全て設置すると、XPLATFORMランタイムが機能します。
コマンドプロンプトでXPLATFORMを実行
MS WindowsのコマンドプロンプトでXPLATFORMエンジンを直接に実行します。
コマンドプロンプトで以下の通り入力すると、XPLauncherによりXPLATFORMエンジンを起動させるのと同じです。
"C:\Program Files\TOBESOFT\XPLATFORM\9.2\XPLATFORM.exe" -K “XP_Sample” -X "http://127.0.0.1/XP_Service/SampleADL.xadl"
このコマンドの内容を見ると、
-Kオプションを使用してキー値を指定します。SampleLaunch.htmlのの部分と同じ役割をします。 -Xオプションを使用してADLパスを指定します。SampleLaunch.htmlのの部分と同じ役割をします。
配布のためのファイル
exe配布は、“Plugin配布”や“XPLauncher配布”のようにhtmlファイルの必要はありませんが、XPLATFORMエンジンが設置されてからは応用プログラムの実行のためのファイルが必要です。そのファイルは、SampleADL.xadlやdefault_typedef.xmlなどです。即ち、XPLATFORMエンジンが起動してからダウンロード及び設置されるファイルは、配布の種類に関係なく同一です。
ショートカットによる配布
この方法は、初めてウェブサーバーにより接近した使用者に“短縮アイコン”を生成し、その後、応用プログラムを実行する際に“短縮アイコン”を使用する方法で、“XPLauncher配布”と“exe配布”をミックスした形態です。
配布のためのファイル
以下の図は、例題として作成した配布サーバーのディレクトリ構造です。
XPLauncher配布のフロー
以下は、XPLauncherによりXPLATFORMを配布するフローです。
次の章からこの構成図のファイルを1つずつ説明します。
MakeShortcut.htmlファイル
MakeShortcut.htmlは、XPLATFORMエンジンを設置し応用プログラムを実行するためのショートカットを生成する内容を含んでいます。このファイルのファイル名は、開発者が自由に指定することができます。
ウェブブラウザのアドレスバーに(http://127.0.0.1/MakeShortcut.html)を入力して、該当ファイルにアクセスします。
以下の内容はこのファイルの例題です。
<HTML> <HEAD> <TITLE>Make shortcut Sample Page </TITLE> <SCRIPT LANGUAGE="javascript"> function fn_make_shortcut() { XPLauncher.key = " XP_Sample "; XPLauncher.xadl = " http://127.0.0.1/XP_Service/ SampleADL.xadl "; XPLauncher.makeshortcut("XPショートカット", " http://127.0.0.1/SampleIconImage.ico", "desktop"); } </SCRIPT> </HEAD> <BODY onload="fn_make_shortcut()"> <SCRIPT LANGUAGE="javascript"> document.write('<OBJECT ID="XPlatformAXCtrl" CLASSID="CLSID: 43C5FE00-DD32-4792-83DB-19AE4F88F2A6" width="90%" height="90%" ' +'"CODEBASE="http://127.0.0.1/XPLATFORM9_XPLauncher.cab#VERSION=2011,10,4,1" onError="fn_onError()" >' + '</OBJECT>'); document.write('<OBJECT ID="XPlatformAXCtrl" CLASSID=" A30D5481-7381-4dd9-B0F4-0D1D37449E97" ' +'"CODEBASE="http://127.0.0.1/XPLATFORM9_XPLauncher.cab#VERSION=2011,10,4,1" onError="fn_onError()" >' + '<PARAM NAME="key" VALUE=" XP_Sample ">' + '<PARAM NAME="xadl" VALUE="http://127.0.0.1/XP_Service/ SampleADL.xadl">' + '</OBJECT>'); </SCRIPT> </BODY> </HTML>
このページにアクセスしたウェブブラウザのユーザの端末機には、“XPショートカット”というショートカットが生成され、そのショートカットを実行するとXPLATFORMエンジンが実行されます。
サードパーティモジュールの配布
XPLATFORMランタイムでサードパーティの製品を使用する場合には、該当の製品をCabファイルで製作しなければなりません。
サードパーティモジュールの製作
XPLATFORMはウェブブラウザが採用するCab設置方法を採用するため、ウェブブラウザで設置及び実行されるよう製作されたCabファイルはXPLATFORMでも設置及び実行ができます。
しかし、必公認された機関の認証を受けたCabファイルの場合にのみ使用できますので、ご留意ください。
サードパーティモジュールの使用
Cabファイルで製作されたサードパーティモジュールは使用が簡単です。UX-Studioでフォームの開発時にOCXコンポーネントを使用し、該当コンポーネントのcodebaseプロパティにCabファイルのURLのみを登録します。
ランタイムアーカイブ機能を利用したアプリケーションのローディング速度の改善
XPLATFORMは、アプリケーションを実行するときに発生するネットワークの負荷を軽減してアプリケーションの読み込み速度を向上させることができるランタイムアーカイブ機能を提供します。
ランタイムアーカイブ機能は、アプリケーションに必要なファイルをアーカイブにまとめて最初実行するときに、ユーザーのPCにダウンロードしておいて、アプリケーションを実行するたびに発生する不要なファイルダウンロードを減らしてアプリケーションのローディング時間を短縮します。
アーカイブファイルはxzip形式で複数のファイルが一つに纏めて圧縮される構造です。アーカイブにテーマ、スタイルシート、フォームをはじめとするいくつかの種類のファイルを管理者が選択して含めることができますが、すべてのファイルをすべて許可することではありません。
アーカイブに含めることができるファイル | アーカイブに含めることができないファイル |
---|---|
- アクティブ(Active)テーマファイル - スタイルシート(CSS)ファイル - TypeDefinitionの Servicesで登録されたパス内のすべてのファイル(xfdlとその他ファイル) | - デフォルトテーマファイル(default.xtheme) - ADL(xadlファイル) - ADLパスの上位パスにあるファイル |
現在アクティブになっているテーマファイルは含めることができますが、デフォルトテーマである default.xthemeファイルは含めることができません。 default.xthemeファイルは XPLATFORMエンジンと一緒に事前にインストールされます。
ADLファイルは、アーカイブの選択リストには表示されますが、アーカイブには含めることができません。強制的にアーカイブに含ませても XPLATFORMエンジンではアプリケーションが実行されるたびにダウンロードされます。
ADLパスではなく、その上位のパス(プロジェクトの最上位パスの上位パス)にあるファイルは、アーカイブに含めることができません。
UX-Studioでアーカイブファイルを作成するときにアーカイブに含めることができないファイルは、ファイル選択リストに表示されないか、またはアイコンがぼやけて表示されます。
アーカイブ処理手順
開発者はUX-Studioでアプリケーションを実行するときに必要なファイルをアーカイブファイルに生成されます。アーカイブファイルは、次のパスに生成されます。
[プロジェクトの ADLパス]\ WinArchive
管理者は、アプリケーションをアーカイブファイルと一緒に配布します。
ユーザーがアプリケーションを実行すると、XPLATFORMエンジンはxadlファイルのTypeDefinitionパスからdefault_typedef.xmlをダウンロードします。
default_typedef.xmlファイルの update情報に xzip拡張子を持つファイルが登録されている場合、アーカイブファイルとして認識して、ユーザーのPCにダウンロードします。ダウンロードしたアーカイブファイルは、次のパスに解凍されます。
%USERPROFILE%\AppData\LocalLow\TOBESOFT\XPlatform\9.2.1\Archive\[サーバーURL + xadlファイルパスとファイル名 + key値]\[アーカイブ名]
例えば、サーバーURLが‘http://127.0.0.1:8080’であり、xadlファイルパスが‘/xplatform/project/XPSelfStudy_Beginner/XPSelfStudy_Beginner.xadl 'であり、キー値が‘XP-SelfStudy’であり、アーカイブファイル名が‘ArchiveFDL’の場合、アーカイブファイルの解凍パスは次のとおりです。
%USERPROFILE%\AppData\LocalLow\TOBESOFT\XPlatform\9.2.1\Archive\httplocalhost8080xplatformprojectXPSelfStudy_BeginnerXPSelfStudy_Beginnerxadl_XP-SelfStudy\ArchiveFDL
アーカイブファイルがユーザーのPCにインストールされると、エンジンはアプリケーションが実行されるときに必要なファイルを、まずアーカイブから検索します。その他のアーカイブに登録しないファイルは、サーバーからダウンロードします。
アーカイブ生成
アーカイブは UX-Studioの Runtime > Make Project Archiveメニューから生成することができます。
Make Project Archiveメニューを選択すると、以下のようにポップアップウィンドウが表示されます。Output Pathは ADLのパスの WinArchiveディレクトリに固定されて変更できません。
Addボタンを押してアーカイブを生成し、ファイル選択リストからアーカイブに含めるファイルを選択した後、Nextボタンをクリックします。
ADL項目(xadlファイル)は、現在サポートされません。アーカイブに含まれていても、アプリケーションを実行するときに毎回ダウンロードします。
default.xthemeファイルは、事前に XPLATFORMエンジンと一緒にインストールされているため、ファイル選択リストに表示されません。
Resource追加のために Addボタンを押すと、Add Resourceポップアップウィンドウが表示されます。以前の過程で生成されたアーカイブファイルを選択して、Version情報を設定します。
SystemType項目が存在しない場合には、Addボタンを押して win32を追加します。
TargetPath項目は固定であるので、別に入力する必要はありません。
File項目は、新しく追加されたアーカイブを選択します。
拡張子(xzip)を変更すると、アーカイブ機能が動作しないので、変更しないでください。
Version情報は必須なので、必ず入力してください。
アーカイブファイルが正常に作成された結果は、Project Explorer > TypeDefinition > Update から確認します。
アーカイブアップデート
XPLATFORMエンジンは、アプリケーションを実行するときに、アーカイブリストとバージョンを確認して更新を判断します。つまり default_typedef.xmlファイルの Update要素に登録されたアーカイブファイルとバージョン情報を確認して、アーカイブを更新するかどうかを決定します。
更新するアーカイブは UX-Studioの Runtime > Make Project Archiveメニューで再生成して登録する必要があります。そしてアーカイブファイル名は以前と同じように維持するが、version値は必ず増加させる必要があります。
更新するアーカイブ名と同じ名前で新しいアーカイブを作成します。ただし、以前のアーカイブのVersion値よりも高くなるように、新しいアーカイブのVersion値を増加させます。
必要なくなった以前のバージョンのアーカイブを選択し、Deleteボタンをクリックして削除します。
Finishをクリックしてアーカイブを登録します。
アーカイブファイルが正常に作成された結果は Project Explorer > TypeDefinition > Updateから確認します。
管理者が更新したアーカイブを配布すると、ユーザーがアプリケーションを実行するときに XPLATFORMエンジンがアーカイブを自動的に更新します。
アーカイブ削除
XPLATFORMエンジンは、アプリケーションを実行するときに、アーカイブリストをチェックして、削除するアーカイブがあることを確認します。つまり default_typedef.xmlファイルの Update要素に登録されていないアーカイブがあれば、アプリケーションを実行するユーザーのPCのアーカイブファイル及び関連ディレクトリをすべて削除します。
UX-Studioの Project Explorer > TypeDefinition > Updateで削除するアーカイブを選択した後、Deleteボタンを押して削除します。
配布サーバーのWinArchiveディレクトリにあるアーカイブファイルは自動的に削除されないため、管理者が直接該当アーカイブを削除する必要があります。