XPLATFORM Hybridの概要

XPLATFORM Hybridは、XPLATFORM HTML5をベースに開発されたアプリケーションをスマートフォン(Android、iOS)で実行できるRIAプラットフォームです。 UX- Studioによる開発環境は、XPLATFORM HTML5と同じですが、実行環境が異なります。

XPLATFORM Hybridの技術構成要素

XPLATFORM Hybridアプリケーションの実装と適用のためには、4つの技術を知っている必要があります。 4つの技術は、XPLATFORM Language、開発環境、アプリケーション実行環境、配布環境です。この中で、アプリケーション実行環境及び配布環境は、各スマートフォン OS(Android、iOS)の実行及び配布方法に準拠します。

XPLATFORM Language

XPLATFORM Hybridでは、XPLATFORM HTML5の画面とサービスをそのまま使用します。したがって、XPLATFORM HTML5で提供される機能はすべて使用できます。さらに、スマートフォン機器(以下、端末)の固有の機能をコントロールできるDevice APIを提供します。

次は、XPLATFORM Hybridで提供される Device APIです。

Device API

対象スマートフォンOS

機能内容

System

iOS / Android

(各 OS特性上のサポート機能に部分的な制限がある場合があります。)

  • 端末の基本情報提供

  • ダイヤル機能提供

  • 簡単なサウンドファイル再生機能提供

Sms

  • SMS転送機能提供

  • SMS受信検知機能提供

  • 受信された SMSライブラリの検索/削除機能を提供

AudioPlayer

サウンドファイルの再生コントロールのための機能を提供

GeoLocation

GPS. WPSを使って端末の位置情報を提供

Acceleration

加速度計センサーを使って端末の加速度情報を提供

Vibrator

振動を発生させられる機能を提供

Network

  • 端末のネットワークステータス

  • (No Network、3G、Wifi)を確認する機能を提供

  • 特定のサイトへの通信が可能かどうかを確認​​する機能を提供

Camera

端末の内蔵カメラを利用できる機能を提供

ContactSet

アドレス帳の連絡先の検索/追加/削除/修正機能を提供

FileDialog

ファイル入出力のための端末内部のファイル/フォルダの検索UIを提供

AsyncVFile

ファイル入出力のための機能を提供

AsyncLiteDB

ローカル DBを使用するための機能を提供

AudioRecorder

オーディオレコーディングのための機能を提供

ImagePicker

端末の写真アルバムにアクセスできる機能を提供

Map

マップ表示のためのMapコンポーネントを提供

ExtDevice

外部機器へアクセスまたは連動するための機能を提供

開発環境

画面及びサービスの開発は、XPLATFORM HTML5と開発環境が同じのため省略します。

Android、iOSでは、任意のプログラムを直接実行することはできず、アプリの形で作られたアプリケーションのみを実行することができます。したがって、XPLATFORM HTML5をベースに開発されたアプリケーションを端末で実行できるようにアプリを開発する必要があります。XPLATFORMは、アプリを作成するためのパッケージング(Archiveの作成など)の方法とXPLATFORM Hybrid Libraryを提供しますが、アプリを作る直接的な開発方法を提供することではありません。したがって、アプリはAndroid、iOSが提供する開発環境を使用して作成する必要があります。また、下の図で、Archive Filesは、.xzipファイル(zipファイルと同意)を意味し、Deployサーバー内のファイルは、Archiveの形で存在する必要があります。

アプリケーションの実行環境

ユーザーが XPLATFORM Hybridアプリを実行させると、XPLATFORM Hybrid Libraryが最初に動作します。hybrid_typedef.xml内のUpdate関連情報をベースに、XPLATFORM HTML5 Archive FilesをダウンロードしてHTML5コンポーネントなどを端末にインストールし、アップグレードします。その後、Run Archive Filesをロードし、Run.html内の内容によって、XPLATFORM HTML5画面とサービスを実行します。

下の図で、Archive Files(Option)は、オフライン用途で使用される場合であり、必ずこのファイルを実行するという意味ではありません。 Archive Files(Options)は、ロード後、端末にインストールされて動作します。

配布環境

XPLATFORM Hybridは、UX-Studioで作成された結果と、これをロードして駆動させるHybridアプリで構成されています。UX-Studioで生成した結果物を配布させることができるサーバーが必要で、配布方法は、XPLATFORM HTML5とは異なる内容についてのみ説明します。

配布とは、ArchiveファイルをDeployサーバー反映させ、XPLATFORM Hybridアプリをユーザ端末にインストールする作業を意味します。アプリは、各端末の OSをサポートするマーケットをサポートするマーケットを使用して配布する必要があります。Androidの場合、Google、端末メーカー、通信社で運営する様々なマーケットを使用して APK配布が可能であり、プライベートサーバーを使用しても配布が可能です。

一方、iOSの場合は、Apple Appstoreでのみ​​配布が可能です。私設マーケットが別に存在しないし、テストのためのAppleの開発者のアカウントに登録されていない端末では、配布/実行が不可能です。

Android 及び iOSで配布可能な方法は、次の通りです。

OS

配布

方法

マーケット

種類

内容

運営者

Android

マーケット

Google Android Market

Androidを開発した Googleのマーケットとして、最大数の Androidアプリケーションが配布されています。

Google

Samsung Apps

メーカーであるサムスン電子が運営するアプリ配信マーケットです。

サムスン

T store

通信社である SK Telecomが運営しているアプリ配信マーケットです。

SK Telecom

Olleh

Market

通信社である Olleh(KT)が運営しているアプリ配信マーケットです。

KT

OZ store

通信社である U+(LG)が運営しているアプリ配信マーケットです。

LG

自体配布


私設ウェブサーバーに apkファイルを位置させて、該当 URLを使用して配布する方法です。

自体運営

iOS

マーケット

Apple

Appstore

Appleが運営しているアプリ配信マーケットです。但し、私設サーバーを利用することはできません。

Apple

上記の表は、韓国で一般的に使用されているマーケットであり、全世界で現在運営中のマーケットの数はこれより多く、徐々に増えている傾向です。

XPLATFORM Hybridアプリの主要構成

XPLATFORM Hybridアプリ(APK/APP)の主要構成は、次の通りです。

XPLATFORM Hybridアプリ(APK/APP)の主要構成についた内容は、次の通りです。

構成要素

詳細内容

含み時点

hybrid_typedef.xml

XPLATFORM HTML5Archive Files、Run Archive Files、Project Archive Files、Theme Archive Filesのパス情報などが含まれたファイルです。アプリ開発時、必ず含まれる必要があるファイルです。

※ 注意事項

  • hybrid_typedef.xml ファイル名は、XPLATOFMRの内部から指定された値のため、任意に変更しないでください。

  • また、詳細内容もエラー発生の恐れがあるためUX-Studioでのみ設定し、任意に変更しないでください。

Eclipse(Android) または、XCode(iOS)で、XPLATFORM Hybridアプリケーションプロジェクトに含ませてビルドします。

XPLATFORM Hybrid Library

(Native Code)

XPLATFORM Hybrid Libraryは、Hybrid Engine Libraryです。アプリの開発時に必ず含める必要のあるファイルです。

Androidは、XPLATFORM.jarの形にiOSは、XPLATFORM.framework形に提供されます。

下記は、詳細内容です。

  • Mobile API Module

  • Mobile API 動作のための Native Codeモジュール

  • WebView

  • 画面を表現するための Web View Control

  • Loading/Update Module

  • アプリの実行時にロード及びアップデートを処理するモジュール

XPLATFORM HTML5 Archive Files

XPLATFORM HTML5 Frameworkファイルの圧縮ファイルとして、.js刑のHTML5用コンポーネントなどが含まれたファイルです。XPLATFORMテクニカルサポートサイトからダウンロードしてください。

実際のファイ名は Component.xzipです。

※ 注意事項

  • このファイルは Deployサーバーに 必ず存在する必要がありながら、Sand Box概念のためにアプリ内に含ませて実行することはできません。

  • Component.xzipファイル名は、XPLATFORM内部で指定された値のため、任意に変更しないでください。もし、ファイル名を変更すると、動作しなくなります。

実行時のロード/アップデートによって、XPLATFORM Hybridアプリ内にダウンロードされます。

Run Archive Files

HTML5プロジェクトの最初実行 jspパスまたはオフライン用途の場合、Project Archive Files、Thema Archive Filesのパスが含まれたファイルです。このファイルは、Deployサーバーに必ず存在する必要がありながら、Sand Box概念のためにアプリ内に含ませて実行することはできません。実際のファイル名はRun.xzipです。


※ 注意事項

  • Run Archive Filesは、UX-Studioのみを利用して生成し、任意に作成、編集しないでください。これは、エラーが発生する危険を防止するためです。

  • Run.html、Run.xzipファイル名はXPLATOFMR内部で指定された値なので、ファイル名を変更すると動作しなくなります。

Project Archive Files

xadl、xfdlなどに構成されたUX-Studioで外発したHTML5プロジェクトの構成要素です。スマートフォンをオフライン用途に使用する場合にのみ生成し、必ず 必ず作る必要ではありません。

※ 注意事項

  • このファイルをアプリ内に含ませてビルドすると、画面変更などが発生する場合、毎度アプリをアップグレードする必要があるため、アプリ内に含ませることは望ましくありません。

Theme Archive Files

HTML5プロジェクトのThemeです。スマートフォンをオフライン用途に使用する場合にのみ生成し、必ず 必ず作る必要ではありません。

※ 注意事項

  • このファイルをアプリ内に含ませてビルドすると、画面変更などが発生する場合、毎度アプリをアップグレードする必要があるため、アプリ内に含ませることは望ましくありません。

上記の表の内容から見れば、変更すべきではないファイル名が存在します。そのリストを別々に整理したので注意してください。

ファイル名

内容

Run.html

Rだけが大文字で、残りは小文字です。

Run.xzip

Rだけが大文字で、残りは小文字です。

Component.xzip

Cだけが大文字で、残りは小文字です。

hybrid_typedef.xml

全部小文字です。

XPLATFORM Hybridの作動順番

XPLATFORM Hybridは、下記のような順番に作動します。

  1. ユーザがスマートフォンでアプリを駆動すると、Hybrid Engineの役割である XPLATFORM Hybrid Libraryが作動します。

  2. hybrid_typedef.xmlがロードされ、パス情報を解析します。但し、このファイル名はXPLATOFMR内部で指定された値なので、任意に変更しないでください。

  3. .js形式のHTML5用コンポーネントなどが含まれたXPLATFORM HTML5 Archive Filesをhybrid_typedef.xmlに設定されたパスによってロードして、スマートフォン端末にインストールします。実際のファイル名はComponent.xzipであり、XPLATOFMR内部で指定された値なので、任意に変更しないでください。

  4. HTML5プロジェクトの最初の実行jspパスまたはProject Archive Files、Resource Archive Filesのパスが含まれたRun Archive FilesをHybrid_typedef.xmlに設定されたパスによってロードします。実際のファイル名はRun.xzipです。ただし、Run.xzip、Run.htmlファイル名はXPLATOFMR内部で指定された値なので、任意に変更するのではなく、その内容も任意に変更することではなく、UX-Studioをご利用ください。

  5. Run.htmlに設定されたパスに応じて、最初の環境をロードして実行します。オフライン用にパッケージ化の場合には、Project Archive Files、Theme Archive Filesをロードし、それ以外の場合には、サーバーからProject Filesをダウンロードしてロードします。

XPLATFORM Hybrid開発及び実行手順

XPLATFORM Hybrid開発及び実行は、次のような手順によって進みます。

上の手順の説明は次の通りです。

手順

詳細

HTML5プロジェクト開発

UX-Studioで、XPLATFORM HTML5開発と同じ方法で画面などのアプリケーションを開発します。

Deploy差-バーに反映

UX-Studioで、XPLATFORM HTML5 Archive File及び Run Archive Fileの生成後、Deployサーバーに反映します。スマートフォンをオフライン用途に使用する場合には、UX-Studioで Project Archive Files及び Theme Archive Filesの生成後、Deployサーバーに反映します。

Hybridアプリプロジェクト生成

Eclipse(Android)、XCode(iOS)で、Hybridアプリプロジェクトを生成します。一般的な APK/APPプロジェクトを生成して提供された XPLATFORM.jar(Android)、XPLATFORM.framework(iOS)を参照してください。UX-Studioで作成された hybrid_typedef.xmlも Hybridアプリプロジェクトに含めるようにします。

アプリ(APK/APP)ビルド

Eclipse(Android)、XCode(iOS)で、アプリ (APK/APP)をビルドします。

(* iOSの場合、端末をターゲットにビルドするためには、Apple開発者アカウントが必要です。)

実行

端末アクセス後 Eclipse(Androd)、XCode(iOS)で、端末で実行します。

(* iOSの場合、端末をターゲットに実行するためには、Apple開発者アカウントが必要です。)

XPLATFORM Hybridの配布手順及び方法

XPLATFORM Hybridは、下の図のようにArchive FilesとHybridアプリが別々に配布されます。Archive Filesは、UX-Studioでパッケージ化したXPLATFORM HTML5 Framework、Run Archive、Form、Themeなどで構成され、Deployサーバーに配布します。 HybridアプリはXPLATFORM Hybrid Library、hybrid_typedef.xmlで構成され、マーケットや私設サーバー(Androidのみ)に配布します。ユーザがスマートフォン端末を駆動し、マーケットや私設サーバーからアプリをダウンロードして実行するとアプリがDeployサーバーから必要な情報をロードして画面を実行させます。

マーケットを利用した XPLATFORM Hybridアプリ(APK/APP)配布手順は次の通りです。詳しくはマーケットごとに相違点があり、各マーケットの関連ガイドを参照してください。

アプリ開発と実行のための推奨仕様

Android、iOSの SDKバージョン及び端末推奨仕様は次の通りです。

配布のためには、最新バージョンのツールとSDKを利用することをお勧めします。

Android

区分

項目

内容

開発

PC

Window/Mac/Linux 使用可能

Eclipse

Android用のアプリ開発のためのツール(無料)

  • 現在の最新バージョン : Eclipse Classic 3.7.1

ADT

Android開発のために、Googleが提供するEclipseプラグイン(無料)

  • 現在の最新バージョン : ADT 15.0.0

Android SDK

ADTがインストール済みのEclipseで使用するAndroid SDK(無料)

  • 最小 : Android 3.0 SDK以上

  • 現在の最新バージョン : Android SDK r15

開発者

アカウント

Google Android Market/ Samsung Appsに配布するためには、各社の開発者アカウントが必要です。開発者アカウントの価格政策は各社によって異なります。

端末

端末 OS

Android OS

  • 最小 : 2.1以上

  • 推奨 : 4.1.2以上

※但し、上記OS以外のは追加検討が必要

対応端末の種類

  • サムスン galaxyシリーズ (galaxy tab含め)

  • LG optimus 3D

  • パンテック SKY vega racer

  • Htc Android製品群

  • Motorola アートリックス

  • Sony Ericsson : XPERIA Arc

※但し、上記OS以外のは追加検討が必要

iOS

区分

項目

内容

開発

PC

Mac OS Xでのみ、開発/配布可能

  • 最小 : Mac 10.6.8 以上

XCode

iOS用アプリ開発のためのツール(無料)

  • 現在の最新バージョン : XCode 4.2

iOS SDK

XCodeのインストール時に共にインストールされます。(無料)

最新バージョンのSDKでビルドされた状態でAppstoreの配布が可能です。

  • 現在の最新バージョン : iOS 5 SDK

開発者

アカウント

Apple iOS開発者向けページから生成し、年会費の形で販売されています。価格は年間約1万円程度であり、当時為替レートにより異なります。

端末

端末 OS

iOS

  • 最小 : 3.1.2以上

  • 推奨 : 4.0以上

※但し、上記OS以外のは追加検討が必要

対応端末の種類

  • iPhone 4

  • iPad 2

※但し、上記OS以外のは追加検討が必要