XPLATFORM V9.2.2アップデートガイド

XPLATFORMの最新のバージョンは、既存のバージョンのアップデートが含まれます。この章では、最新のバージョンに新しく追加、変更された内容と、既存のバージョンのアップデート内容について説明します。

XPLATFORMV9.2.2バージョンにアップデートされて変更される項目は以下のとおりです。

バージョン情報

XPLATFORMエンジンのCLSIDが変更されました。


XPLATFORM 9.2.2

XPLATFORM 9.2.1

XPLATFORM 9.2.0

SetupEngine.exe

{E05CD7D8-28AF-4577-89AC-E4F1F8ABF046}

{AA890DB4-7357-4237-82BB-D0B931AAB420}

{0239FCE5-88CF-48e9-912D-90DAFC25E38B}

SetupEngine.cab

FF4E5C35-06C0-4912-9046-B7A6A8B92BEB

7E0D6AB0-6E1E-441C-969A-CD85DCA58DFB

43C5FE00-DD32-4792-83DB-19AE4F88F2A6

XPLauncher.cab

9.2.0バージョンと同じ

9.2.0バージョンと同じ

A30D5481-7381-4dd9-B0F4-0D1D37449E97

バージョン情報に関連する詳細は、製品の配布時の以下のファイルを参照してください。

XPLATFORM9.2.x_VersionInfo_YYYYMMDD_1.txt

モジュール

ランチャーは、新しくインストールした上位バージョンが下位バージョンを置き換え、下位互換性を維持します。

各バージョンごとのモジュール間の依存関係と共有 DLLの参照のために、モジュール名が変更されました。

XPLATFORM 9.2.2

XPLATFORM 9.2と9.2.1

インストールパス

XBasicLib922.dll

XBasicLib92.dll

エンジンインストールパス

XClassLib922.dll

XClassLib92.dll

エンジンインストールパス

XDebugLib922.dll

XDebugLib92.dll

エンジンインストールパス

XHttpLib922.dll

XHttpLib92.dll

エンジンインストールパス

XMemPoolLib922.dll

XMemPoolLib92.dll

エンジンインストールパス

XPlatformLib922.dll

XPlatformLib92.dll

エンジンインストールパス

XPlatformAX922.dll

XPlatformAX92.dll

エンジンインストールパス

XPLauncher922.dll

XPLauncher92.dll

エンジンインストールパス

npXPlatformPlugin922.dll

npXPlatformPlugin92.dll

エンジンインストールパス

npXPLauncherPlugin922.dll

npXPLauncherPlugin92.dll

エンジンインストールパス

XComCmp922.dll

XComCmp.dll

コンポーネントインストールパス

XAxCmp922.dll

XAxCmp.dll

コンポーネントインストールパス

XGridCmp922.dll

XGridCmp.dll

コンポーネントインストールパス

XPLauncher

XPlatformAX

CLSIDとレジストリが変更されました。XPlatformAXで使用するCLSIDとレジストリはアップデートバージョンの変更時に変更されます。

npXLauncherPlugin

CLSIDはXPLATFORMV9.2.0バージョンと同じです。

npXPlatformPlugin

CLSIDとレジストリが変更されました。npXPlatformPluginで使用するCLSIDとレジストリはアップデートバージョンの変更時に変更されます。

インストールパス

アップデートバージョンが変更されると、下位バージョンが独立に実行できるようにインストールパスが変更されます。

エンジンインストールパス

V9.2.2バージョンでエンジンのインストールパスは次のとおりです。

C:\Program Files\TOBESOFT\XPLATFORM\9.2.2\
C:\Program Files (x86)\TOBESOFT\XPLATFORM\9.2.2\

V9.2.0バージョンでは、アップデートバージョンを表示する0を除いたパスを使用します。

C:\Program Files\TOBESOFT\XPLATFORM\9.2\

UX Studioインストールパス

V9.2.2バージョンでUX Studioのインストールパスは次のとおりです。

C:\Program Files\TOBESOFT\XPLATFORM\9.2.2\UXStudio92.exe
C:\Program Files (x86)\TOBESOFT\XPLATFORM\9.2.2\UXStudio92.exe

コンポーネントインストールパス

ユーザーがインストールパスを指定しなかった場合、デフォルトでインストールされるパスは、次のとおりです。

C:\Users\[User name]\AppData\LocalLow\TOBESOFT\XPlatform\9.2\Component
C:\Users\[User name]\AppData\LocalLow\TOBESOFT\XPlatform\9.2.1\Component
C:\Users\[User name]\AppData\LocalLow\TOBESOFT\XPlatform\9.2.2\Component

※ 配布ページの作成時に、お客様ごとにコンポーネントのパスを設定することができます。この時、以前のバージョン(9.2.0.x)のバージョンと衝突しないようにバージョン情報を追加する必要があります。

XLauncher.xadl = Server_Path + "/Sample_PRJ/Sample_MDI.xadl";//プロジェクトのxadl場所
XLauncher.onlyone = true;//実行するプログラム1つor1つ以上実行するかどうか設定
XLauncher.splashimage = Server_Path+"/Install/img/loading_img.gif";//loading 画像指定部分
XLauncher.componentpath="%USERAPPLOCAL%/tobeComponent/9.2.2/componet/";

デスクトップのショートカットアイコン

XPLauncherで makeshortcutメソッドを実行した場合、ショートカットの対象パスが次のように変更されます。

"C:\Program Files\TOBESOFT\XPLATFORM\9.2.2\XPlatform.exe"
    -K 'XFShowCase'
    -X 'http://localhost:8080/Next_JSP/XFShowcase/UI/ShowCase.xadl'

既存に作られたデスクトップのショートカットアイコンがある場合は、以下の条件に基づいて処理します。

xplatform.xml

XPLATFORM初期設定ファイルであるxplatform.xmlファイルは、次の場所にインストールされます。

C:\Users\[User name]\AppData\LocalLow\TOBESOFT\XPLATFORM\9.2\xplatform.xml
C:\Users\[User name]\AppData\LocalLow\TOBESOFT\XPLATFORM\9.2.1\xplatform.xml
C:\Users\[User name]\AppData\LocalLow\TOBESOFT\XPLATFORM\9.2.2\xplatform.xml

ログファイル

ログファイルは下記の場所に保存します。

C:\Users\[User name]\AppData\LocalLow\TOBESOFT\XPlatform\9.2\*.log
C:\Users\[User name]\AppData\LocalLow\TOBESOFT\XPlatform\9.2.1\*.log
C:\Users\[User name]\AppData\LocalLow\TOBESOFT\XPlatform\9.2.2\*.log

XADL

XADLプロパティが追加されました。

updateshortcut

エンジンでデスクトップのショートカットアイコン処理方法を指定します。

xadl.updateshortcut = "none/auto/updateurl"

項目

説明

none

デフォルト値です。

デスクトップのショートカットアイコン処理をしません。

auto

エンジンで自動的にデスクトップのショートカットアイコンを作成または変更します。

エンジンのパス、-Kオプション、-Xオプションが同じであれば修正対象と判断して、すべてを変更します。

updateurl

updateurlに指定されたパスでXLauncherを介して処理します。

updateurl

updateshortcutプロパティ値がupdateurlの場合、接続されるXLauncherがあるURLを指定します。

xadl.updateurl = url
xadl.updateurl = "http://www.xplatform.com/xplatform_update.html"

XLauncherがあるパスを指定します。 Webブラウザ(IE)を実行してXLauncherを介してデスクトップのショートカットアイコンを変更します。updateurlに指定されたurlをパラメータとしてエンジンがIEブラウザを実行します。

ランチャー(XPLauncher, npXLauncherPlugin)

9.2.1バージョンからランチャー関連の一部の機能が変更と追加されました。

変更されたメソッドとプロパティの詳細については、製品のヘルプで参照することができます。

Runtime > Plugins > XPLauncher > Method > launch

Runtime > Plugins > npXLauncherPlugin > Method > launch

Runtime > Plugins > XPLauncher > Method > getengineversion

Runtime > Plugins > npXLauncherPlugin > Method > getengineversion

Runtime > Plugins > XPLauncher > Method > makeshortcut

Runtime > Plugins > npXLauncherPlugin > Method > makeshortcut

Runtime > Plugins > XPLauncher > Property > enginesetupkey

Runtime > Plugins > npXLauncherPlugin > Property > enginesetupkey

Runtime > Plugins > XPLauncher > Property > version

Runtime > Plugins > npXLauncherPlugin > Property > version

launchメソッド

XPLATFORMアプリケーションを実行するメソッドです。

getengineversionメソッド

XPLATFORM ProductKey値に該当するエンジンのバージョンを取得するメソッドです。

makeshortcutメソッド

ショートカットアイコンを作成するメソッドです。

Enginesetupkeyプロパティ

特定のバージョンの XPLATFORM ProductKey値を指定するプロパティです。

launcher.enginesetupkey = "{0239FCE5-88CF-48e9-912D-90DAFC25E38B}"; //9.2
launcher.enginesetupkey = "{AA890DB4-7357-4237-82BB-D0B931AAB420}"; //9.2.1
launcher.enginesetupkey = "{E05CD7D8-28AF-4577-89AC-E4F1F8ABF046}"; //9.2.2

Versionプロパティ

XPLATFORMの動作バージョンを指定するプロパティです。

launcher.version = "9.2";
launcher.version = "9.2.1";
launcher.version = "9.2.2";

versionプロパティ値を指定しない場合には、XPLATFORMの動作に問題が発生する可能性がありますので、必ず指定することをお勧めします。

拡張モジュール

XPLATFORMベースモジュールに加えて拡張モジュールを使用している場合、該当モジュールのリビルドが必要になります。

ExtCommonApi

ExtCommonApiは、製品とは別のチップで提供する拡張モジュールです。技術サポート対象ではないが、アップデートバージョンに応じて変更されたモジュールを提供しています。

独自の拡張モジュール

プロジェクトの必要によって直接マッピングしたモジュールを使用した場合でも、SDKを利用したリビルドが必要になります。

ソースコードの互換性

以前のバージョン(9.2.0、9.21)のソースコードは、アップデートバージョン(9.2.2)で変更することなく使用することができます。

アップデートバージョンで生成するか保存したプロジェクトは、以前のバージョンで使用時にエラーが発生する可能性があります。アップデートバージョンに追加されたプロパティやメソッドを使用した場合、以前のバージョンでそれを認識できなくてエラーが発生し、必要な場合、開発者が直接変更する必要があります。

9.2.1バージョンで追加されたプロパティは下記のとおりです。以降のパッチバージョンやアップデートバージョンによって追加または変更されることがあります。