パッケージング及び配布

パッケージングとは、端末から実行時に必要な情報を作成及び圧縮する一連の過程を意味します。プロジェクト情報を利用したstart_android[ios].jsonの作成、bootstrapアーカイブファイル、ファイルアーカイブファイル、テーマアーカイブファイルを生成し、圧縮する過程を意味します。

パッケージングされたファイルは、配布サーバーにアップロードしてデバイスにインストール時にダウンロードして反映することになります。

パッケージングは、nexacro studioのArchiveメニューから実行します。 nexacro studioでは、配置するファイルを指定されたパスに生成し、サーバーに配布することは、作業環境によって適用する必要があります。

パッケージングは、nexacro studioを使用する必要があり、エラーが発生する可能性がありますので任意で他のエディタで作成または変更しないでください。

archive_menu2

パッケージの段階で生成されるファイルは、以下のように区別することができます。ただし、Baseライブラリは直接生成する必要があります。

生成ファイル

Application

Bootstrap

File

Theme

テーマファイル

Y



Y

実行ファイル

Y

Y



フォームファイル

Y


Y


Baseライブラリ





Baseライブラリ

nexacro platformがインストールされたパスにアクセスすると、以下のようなフォルダを確認することができます。該当フォルダは、アプリケーションをWebでサービスする場合は、該当サーバーにそのままコピーして参照し、iOSやAndroid端末で使用する場合は、圧縮されたファイル形式で作成して使用します。

圧縮されたファイルに作成するときは、nexacro14libフォルダを別の場所にコピーして、該当フォルダをそのまま圧縮します。OSから基本的に提供される機能を使用するか、別のソフトウェアを使用することができます。

このとき、圧縮ファイルには、nexacro14libフォルダそのまま含まれている必要があります。

使用するソフトウェアによってnexacro14libフォルダを選択して圧縮するとサブフォルダであるcomponent、framework、resourcesのみ圧縮される場合があります。こんな場合には、上位に任意のフォルダを生成し、圧縮ファイルを生成すると、nexacro14libフォルダそのまま圧縮することができます。

Run Templateファイルの生成時に'Merge JSON File'オプションを選択する場合には、[Build> Deploy> Deploy Application]メニューから'Compress JS Files'、' Merge JSON File'オプションを選択して、生成されたnexacro14libフォルダを圧縮して使用する必要があります。

Make Application Archive

Make Bootstrap、Makefile Archive、Make Theme Archive機能を一度に処理することができる機能を提供します。

  1. [nexacro studio > Archive > Make Application Archive]メニューをクリックします。

  1. パス情報、Bootstrap、プロジェクトファイル、テーマ情報を次の順序とおり設定します。

Step 1

アーカイブファイルを生成するパスとプロジェクトのパスを指定します。

Archive_Make-Application-Archive_Step1

項目

設定

1

Output Path

アーカイブファイルを生成するパスを指定します。

2

Target Path

プロジェクトがコンパイルされたパスを指定します。

プロジェクトのコンパイルパスを保存しておいたら、自動的に現在のプロジェクトのコンパイルパスが入力されます。

3

Finish

デフォルト設定でアーカイブファイルを作成します。

  • Run.zipと start_android[ios].jsonファイル(Merge JSON Fileオプションは以前の設定値を適用)

  • プロジェクトアーカイブファイル(Output Pathに設定したアーカイブファイルのリストを確認した後再生成)

  • テーマアーカイブファイル(現在活性化になっている ADLで使用しているテーマが適用される)

Step 2

Bootstrap関連オプションを設定します。

設定の詳細については、Make Bootstrapを参照してください。

Archive_Make-Application-Archive_Step2

Step 3

アーカイブファイルを生成するための設定を行います。

設定の詳細については、Make File Archiveを参照してください。

Archive_Make-Application-Archive_Step3

Step 4

テーマファイルをアーカイブファイルで作成するためにテーマを設定します。

設定の詳細については、Make Theme Archiveを参照してください。

Archive_Make-Application-Archive_Step4

  1. 生成されたファイルを配布サーバーに反映します。

Make Bootstrap

Appを駆動させるRun.htmlを含むRun.zip及びstart_android[ios].jsonファイルを作成する機能です。

  1. [nexacro studio > Archive > Make Bootstrap]メニューをクリックします。

  1. Bootstrapアーカイブファイルである Run.zipとstart_android[ios].jsonファイルを作成します。 start_android[ios].jsonファイルは、[Archive> Make File Archive]のステップで入力した情報を基に生成されます。

Step 1

Run.zip, start_android[ios].jsonファイルを生成するパスを指定します。

Archive_Make-Bootstrap_Step1

項目

説明

1

Output Path

Run.zipと start_android[ios].jsonファイルが生成されるパスです。start_android[ios].jsonには、TypeDefinitionの Updateタブに設定された内容が含まれます。

2

Finish

Run.zipと start_android[ios].jsonファイルを生成します。Merge JSON Fileオプションは、以前の設定値が適用されます。

Step 2

生成するアプリのモバイルプラットフォームを選択して、Project URLを指定します。 Android / iOSのいずれかは、必ず選択する必要があります。

Archive_Make-Bootstrap_Step2

項目

説明

1

Android

アンドロイドアプリを駆動させるために必要な start_android.jsonファイルを生成するかを選択します。

2

iOS

iOSアプリを駆動させるために必要な start_ios.json、Run.zipファイルを生成するかを選択します。

3

Project URL

最初のアプリケーションを実行するサーバーのURLを指定します。

2をチェックした場合にのみ、入力ウィンドウが活性化されます。

4

Merge JSON File

nexacro platformライブラリを呼び出す方法を指定します。

該当オプションを選択した場合には、[Build > Deploy > Deploy Application]メニューから「Compress JS file」、「Merge JSON file」オプションを選択して、生成されたJavaScriptファイルを圧縮ファイルに作成して配布する必要があります。

5

Finish

Run.zipと start_android[ios].jsonファイルを生成します。

1, 2 の何一つチェックしていない場合には、start android[ios].jsonファイルを生成しません。

TypeDefinitionでURLパスの設定時にローカルホスト(127.0.0.1)を指定すると、配布サーバーではなく、端末自身をローカルホストとして認識することになります。端末からアクセス可能なプライベートIPまたはURLを入力する必要があります。

  1. 生成されたstart_android[ios].jsonファイルは、次のように生成されます。製品のアップデートによって、一部の内容が変更されることがあります。

    オフラインで使用できるようにプロジェクトのアーカイブファイルとテーマのアーカイブファイルを作成する場合は、該当ファイルを先に作成してからstart_android[ios].jsonファイルを作成する必要があります。

{
    "version" : "14.0.0.1",
    "runtime" :
    {
        "target" :
        {
            "os" : "android"
        },
        "framework" :
        [
         "./nexacro14lib/framework/Framework.js",
         "./nexacro14lib/framework/Device.js",
         "./nexacro14lib/framework/Device_Android.js"
        ],
        "component" :
        [
         "./nexacro14lib/component/CompBase.js",
         "./nexacro14lib/component/ComComp.js",
         "./nexacro14lib/component/Grid.js",
         "./nexacro14lib/component/DeviceAPI.js",
         "./archivefiles.js"
        ],
        "form" :
        [

        ],
        "xadl" :
        {
            "launch" : "./HelloWorld.xadl.js",
            "quickview" : "./HelloWorld.xadl.quickview.js"
        },
        "protocol":
        {
            "adaptors":
            [
          
            ]
        },
        "resource" :
        {
            "android" : {
                "updateurl" : "http://172.20.20.20:8080/packageBuilder/output/app-dist/HelloWorld",
                "all" : {
                    "updateurl" : "",
                    "all" : {
                        "updateurl" : "",
                        "resources" :
                        [{"type" : "File", "file" : "Archive00.xzip", "targetpath" : "", "version" : "1.0", "failpass" : "false"},
                         {"type" : "Engine", "file" : "nexacro14lib.zip", "targetpath" : "", "version" : "1.0", "failpass" : ""},
                         {"type" : "Theme", "file" : "default.zip", "targetpath" : "./_theme_", "version" : "1.0", "failpass" : "false"}]
                    }
                }
            },
            "ios" : {
                "updateurl" : "http://localhost:8080/packageBuilder/output/app-dist/HelloWorld",
                "all" : {
                    "updateurl" : "",
                    "all" : {
                        "updateurl" : "",
                        "resources" :
                        [{"type" : "File", "file" : "Archive00.xzip", "targetpath" : "", "version" : "1.0", "failpass" : "false"},
                         {"type" : "Engine", "file" : "nexacro14lib.zip", "targetpath" : "", "version" : "1.0", "failpass" : ""},
                         {"type" : "Engine", "file" : "Run.zip", "targetpath" : "", "version" : "1.0", "failpass" : ""},
                         {"type" : "Theme", "file" : "default.zip", "targetpath" : "./_theme_", "version" : "1.0", "failpass" : "false"}]
                    }
                }
            }
        }
    }
}

Android OSではRun.zipファイルを使用しておりません。

Android, iOSそれぞれ必要なファイルを生成します。

- start_android.json

- start_ios.json

各ファイルのversion値を変更すると、アプリの実行時にファイルを更新します。

  1. 生成されたファイルを配布サーバーに反映します。

Make File Archive

プロジェクトファイルをアーカイブファイルに作成し、TypeDefinitionで配布に必要な情報を登録する機能です。

アーカイブファイルは、ユーザーが指定した名前で作成され、xzip拡張子で保存します。

ファイルアーカイブファイルは、アプリが最初にインストールされる時、配布サーバーに接続してダウンロードし、以降には端末に保存されたデータで実行します。

  1. [nexacro studio > Archive > Make File Archive]メニューをクリックします。

  1. アーカイブファイル内に含まれるファイル内に含むADL及び画面などを選択します。

Step 1

アーカイブファイルを生成するパスを指定します。

Archive_Make-File-Archive_Step1

項目

説明

1

Output Path

アーカイブファイルを生成するパスを指定します。

2

Target Path

プロジェクトがコンパイルされたパスを指定します。

プロジェクトのコンパイルパスを保存しておいたら自動的に現在のプロジェクトのコンパイルパスが入力されます。

3

Finish

プロジェクトファイルをアーカイブファイルに生成します。

Step 2

アーカイブファイルとそのファイルに入れる ADL、フォーム、スタイルシートなどのリストを構成します。

Archive_Make-File-Archive_Step2

項目

説明

1

Add

アーカイブを追加します。

2

Delete

選択されたアーカイブを削除します。

3

Archive

生成するアーカイブファイルのリストです。

少なくとも1つ以上のアーカイブを追加する必要があります。

4

Select File

アーカイブの生成時に構成するプロジェクトファイルを選択することができます。

Step1で指定された Output Pathに、以前に作成したアーカイブファイルがある場合には、現在のプロジェクトファイルと比較して一致するとアーカイブファイルをロードしてツリー形式で表示します。

少なくとも1つ以上のファイルを選択する必要があります。

5

Update

TypeDefinitionにUpdate(Resource)にアーカイブファイルを手動で追加することができます。

6

Finish

TypeDefinition項目がすでに入力されているときに、該当手順をスキップしてすぐアーカイブファイルを生成します。

Step 3

TypeDefinitionに Update項目を登録します。

Archive_Make-File-Archive_Update

項目

説明

1

Add

SystemTypeを生成した後、OS、Device、Resourceを追加します。

Device項目に特定 Deviceごとに違う設定が必要なときに

system.mobileproducttypeプロパティ値と一致する値を指定する必要があります。

例) SHW-M250S, Nexus One


※ 詳細項目として次の項目が設定可能です。

- UpdateURL : コンポーネントライブラリを更新するためのURLを指定するプロパティです。

2

Add

Step2で生成されるアーカイブファイルを Resourceに登録します。

Edit_Update-Add_Resource

項目

説明

1

Type

登録可能なタイプは、File、Engine、Themeです。

プロジェクトアーカイブとテーマアーカイブを生成せずに Webサーバーから直接ダウンロードしようとする場合には、Engine項目にみ指定します。

2

File

ファイル名は、上記のStep2で作成したアーカイブ名をリストから選択することができます。

  1. 生成されたアーカイブファイルを配布サーバーに手動で反映されます。

Make Theme Archive

テーマファイルをアーカイブファイルに作成する機能です。

アーカイブファイルは、ユーザーが指定したテーマ名に生成され、生成されたファイル名は任意に変更できません。

テーマアーカイブファイルは、アプリが最初にインストールされる時、配布サーバーに接続してダウンロードし、以降には端末に保存されたデータで実行します。

  1. [nexacro studio > Archive > Make Theme Archive]メニューをクリックします。

  1. JavaScriptファイルに変換されたテーマアーカイブを作成します。

Step 1

テーマアーカイブファイルを生成するパスを指定します。

Archive_Make-Theme-Archive_Step1

項目

説明

1

Output Path

圧縮されたアーカイブファイルを生成するパスを選択します。

2

Target Path

HTML5でコンパイルされたプロジェクトのパスを選択します。HTML5プロジェクトのコンパイル時にパスを保存しておいたら、自動的に現在のプロジェクトのコンパイルパスが入力されます。

3

Finish

現在活性化になっている ADLで使用しているテーマが適用されたテーマアーカイブファイルを生成します。

Step 2

アーカイブファイルで生成するテーマを選択します。

Archive_Make-Theme-Archive_Step2

項目

説明

1

Theme

アーカイブする対象となるテーマを選択します。

選択テーマは HTML5であらかじめコンパイルされている必要があり、コンパイルされたファイルは、[Compiled Path]/../_theme_ フォルダにある必要があります。

現在のプロジェクトで使用中の Activeテーマ、スクリーンカスタムテーマのリストを自動的にチェックして表示します。

少なくとも1つ以上のテーマを選択する必要があります。

2

Update

TypeDefinitionに Update(Resource)にアーカイブファイルを手動で追加することができます。

3

Finish

選択したテーマを使ってアーカイブファイルを生成します。

  1. 生成されたアーカイブファイルを配布サーバーに手動で反映します。