業務に最適化されたシステム、必要な情報に簡単にアクセスすることができるシステム、直感的に実行できるシステム、そしてデータ入力作業のような面倒な作業に時間がかからず、必要な業務に集中できるシステムは、画期的な生産性の向上をもたらすことができます。このような変化は、システムのUI/ UX環境をどのように構築するかにかかっています。
UI/ UXの革新は、システムを単に見栄え良く作ることではなく、効率的に総所有コスト(TCO、Total Cost of Ownership)を削減し、投下資本利益率(ROI、Return On Investment)を高めながら、ユーザビリティも一緒に高めて経営者、システム管理者、そしてユーザーといったみんなの満足度を上げる必要があります。
nexacro platformは、機能、性能、デザイン要素が企業の要求水準に合わせて調和を成すように構成されていて、企業のために生まれたビジネスユーザーエクスペリエンスソリューションです。
企業でのUI/UX
RIA(Rich Internet Application)、そしてREA(Rich Enterprise Application)に至るまで、企業と個人のより豊かなユーザーエクスペリエンスを実現するためのWebアプリケーションの概念は続いて発展してきました。
C/S(Client Server)環境は処理速度は満足だったものの、インストール、配布、保守管理の難しさがあって、ウェブの登場によってこのような問題は解決されましたが、データ処理速度と制限されたUIといった限界を持つようになりました。それを克服するために、2002年Adobeと合併されたマクロメディアで使用していたRIAという用語が拡散されて全体の市場が拡大されました。RIAは一般ユーザーを対象にする広告やデザイン、アニメーションを強調して発展してきました。
時間が経つにつれて、企業用アプリケーション市場でも、より豊かで高度のユーザーインターフェイスを要求し始め、企業のためのRIAという意味のREAソリューションが企業向け市場で脚光を浴び始めています。ただし、REAは一般ユーザーを対象にしたRIAとは根本的なアプローチが異なっていました。徹底的に企業環境の分析と複雑な開発ニーズの理解、そして企業への高い理解度と数多くの構築経験に基づいて作られてきた独自的な領域です。
最近、"UX(User eXperience)"という用語が注目され、企業のビジネス環境に最適化されたUI/UXの実現を通じた企業の価値のあるビジネスビュー(VIEW)への関心が高まりました。このような新たな企業ユーザーのニーズに対応し、REAの概念を超えて拡張された概念でBUX(Business User eXperience:ビジネスユーザー経験)を定義しました。BUXは、直感的な業務環境、ユーザーの経験をベースにしたUIの実装を通じて、業務の生産性を高め、速やかな意思決定を可能にすることによって、何よりも企業顧客のビジネス価値を実現することに重心を置いています。
BUX: Business User eXperience
BUXは、以下の3つの統合によって実現されます。
一つ目は、プラットフォームの統合(Unified Platform)です。 さまざまなオペレーティングシステム、ブラウザ、およびデバイスはもちろん、それぞれ異なる画面サイズに対して1つのソースで実行され、最適化された結果が得られるOSMU(One Source Multi Use)を指向しています。
二つ目は、開発環境の統合(Unified Development Process)です。 同じ開発環境内でインハウス(In House)開発やSAPのようなUI高度化パッケージの開発作業を全て実行することができ、開発からテストおよび配布まで、ソフトウェア開発の全プロセスを統合できるようにする開発ツールである"nexacro studio"を提供することにより、開発生産性を向上させます。
三つ目は、データ中心の統合(Unified Data Frame)です。 定型、非定型データとOLTP(Online Transaction Processing)関連業務とビッグデータの可視化を含めたOLAP(Online Analysis Processing)関連業務の両方をサポートすることを意味します。これは、データ指向の企業用システムUI/ UXにおいて、業務効率性と生産性の向上に直結することであるので、特に重要な意味があります。
企業システムのUI/ UXの改善は投資コストの業務生産性向上と満足度向上効果が一番高い方法です。既存のシステムをほぼ変更することなく、大幅な改善効果を創出することができるためです。最小のコストを通じた最大の技術革新効果、そして、モバイル、クラウド、ビッグデータ技術を積極的に受け入れて、企業用UI/UXを統合的にサポートするという意志こそ、BUXプラットフォームであるnexacro platformが追求する方向です。
nexacro platform 14
nexacro platform 14は、BUXプラットフォームで、企業のさまざまな開発ニーズに対応するために、JavaScriptベースの独自の統合フレームワークで開発されました。nexacro platformで開発されたアプリケーションは、別の追加開発なしに、さまざまなオペレーティングシステム、ブラウザ、デバイスで同じ機能を実装することができます。
nexacro platform 14から提供する、ウィジウィグ(WYSIWYG)ベースの開発ツールであるnexacro studioは、RTE(Real Time Enterprise)実現のための開発生産性を最大化するために、HTML5、ランタイムバージョンに関係なく開発することができ、開発者の利便性を最大化すると同時に、さまざまなデザイン効果を簡単に与えることができるようにサポートします。
nexacro platform 14は、システムのUIにアクセスする状況によってHTML5とランタイムバージョンに区分され、同じ開発プロセスと設定ファイルを使用します。HTML5バージョンは、別の追加インストールせずに配布の問題から非常に自由なのが特徴であり、ランタイムバージョンは仮想エンジンのインストールによってデスクトップ、スマートフォン、タブレットなど、さまざまな環境で相対的に高い性能と信頼を確保することができます。ランタイムバージョンは、オペレーティングシステムによって、最適化された仮想エンジンを提供します。
主な特徴
強力な開発ツール
既存の4GL開発ツールのように、開発に必要な多様で便利な機能をnexacro platform専用開発ツールであるnexacro studioで提供します。ウィジウィグ(WYSIWYG)方式の画面開発と共に知能的なエディタを提供し、開発者に便利な機能をサポートします。
標準の準拠
nexacro platformで使用するスクリプト言語は、ECMA、CSS、XML、DOMなどの国際標準に準拠した汎用技術を適用することにより、他のシステムまたはソリューションとの柔軟なインターフェイスをサポートします。
標準技術を使用して新しい言語を学ばなければならないという負担を減らすことができ、nexacro platformの開発環境を迅速に習得して簡単に開発および保守が可能です。
統合されたデバイスのイベント処理
PCでのマウスイベント処理とスマートデバイスでのタッチイベント処理を標準化して、一つのコードでさまざまなデバイスをサポートするイベント処理を実装することができます。
高速のデータ処理
nexacro platformは、サーバーとクライアント間のデータ処理時の画面と情報を除いたデータのみ送受信することにより、サーバーの負荷を削減し、ネットワークの効率を高め、高速の通信速度を実現することができます。
非同期通信技術を利用したデータ通信をサポートし、業務によって最適な実行環境を作ることができます。
企業に特化した豊富なコンポーネント
アプリケーションですぐに使用できるさまざまな企業用コンポーネントを提供してアプリケーションに必要なコンポーネントの開発期間を最小限に抑えることで、開発期間を短縮し、変化するビジネス環境に速やかに対応できます。特に最も多く使われるGridは、企業で主に使う機能を内蔵して提供しています。
nexacro studioでは、コーディングせずに、ドラッグ&ドロップ操作だけで各コンポーネントとのデータバインディングすることができ、クリック操作だけで新しいイベントを作成することができます。
視覚効果
さまざまな視覚効果を処理したり、スタイルやテーマを編集する作業をnexacro studio内で簡単に実装することができ、開発者とデザイナーの両方に柔軟なコラボレーションプロセスをサポートします。
企業専用ブラウザ(ランタイムバージョン)
Real Time Enterprise(RTE)の実現のために企業で使用するアプリケーションで、機能や性能は重要な要素です。ウェブブラウザの性能は持続的に向上してきているが、企業が必要とする安定した性能への期待を満たすことができない限界を持っています。それらの限界から脱皮するために、ランタイムバージョンで提供する企業専用ブラウザ機能を活用することができます。
適用対象システム
既存のシステムのUI高度化によるTCOの削減とROIの向上
メインフレーム環境など既存のシステムをウェブに移行
使用が複雑なSAP UIの改善/高度化
既存のシステムの老朽化でUI構成が複雑になるにつれ使用度が低下されたシステムを改編
コールセンターシステムのようにUIの改善/再構築時に顧客満足度の向上、人当たり処理速度向上によるコスト削減
ERP、CRM、PLM、SCMなどに対するシステムアクセシビリティを向上
クライアント/サーバーシステムをインターネットベースのシステムに移行
クライアント/サーバーシステムのインストール、配布、更新時の問題を根本的に解決
純粋なウェブでサポートされていないオフライン駆動とLocal DBMSやLocal Fileとの連動業務
スマートフォンやタブレットなど、さまざまな機器のサポートが必要なシステム構築
PCとスマートフォン、タブレットまで共にサポート
BYOD(Bring Your Own Device)環境サポートシステムの構築
数値、統計データ中心の対顧客ウェブサービスやアプリケーションの開発
代表取締役、役員または意思決定者を対象に、直感的で流麗なEISや状況板などのシステム構築
HTML5を収容した次世代のシステム構築