サンドボックス関連セキュリティポリシー 及び適用方法

XPLATFORMはサンドボックスの概念に基づいてセキュリティポリシーを支援しています。

セキュリティとは、クラッカーによって行う個人のPCリソース(フォルダ/ファイル)をPCの所有者の同意なしに情報を盗用、破壊する行為から保護することを意味します。この章では、XPLATFORMで提供されるサンドボックス関連するセキュリティポリシーとその適用方法に関する内容です。

下記の内容は、この章では使用される用語です。

セキュリティポリシー

セキュリティに関するすべての権限は、ユーザー(PCの所有者)に帰属されます。そのため、セキュリティの適用対象に該当する個人のPCのリソース(フォルダ/ファイル)のアクセス時にXPLATFORMが、"ユーザーの確認"ウィンドウを立ち上げて、ユーザーの許可を求めることを原則とします。「ユーザーの確認」ウィンドウは、安全でないファイルにアクセスすることをユーザーに通知します。さらに、そのフォルダ内のファイル及びサブフォルダ内のファイルに対してアクセスを許可するかどうかを選択することができるようにするウィンドウです。

上記の内容を整理すると、以下の通りです。

セキュリティレベル

セキュリティ適用対象

ユーザー確認

ウィンドウ

アクセス

Private

フォルダ

個人フォルダ

X

可能

以外のフォルダ

X

不可

URL

D Class URL

X

可能

以外のフォルダ

X

不可

All

フォルダ

個人フォルダ

X

可能

以外のフォルダ

O

可能

URL

D Class URL

X

可能

以外のフォルダ

O

可能

XPLATFORM HTML5バージョンとの互換性を維持するためのセキュリティ機能に関連するパスの指定方法は、ウェブの処理方法と同じであることを原則とします。

セキュリティポリシー詳細

セキュリティの適用方法

XPLATFORMから個人のPCのリソースを盗用、破壊する具体的なケースは、FileDialog,VirtualFileコンポーネントを利用して個人のPCのリソースに直接アクセスするか、またはTCPClientSocketコンポーネントを利用して、個人のPCのリソースを 盗用する場合です。

FileDialogコンポーネント利用時

FileDialogは、ユーザーによってフォルダやファイルが選択され、開発者の任意に変更することができないので、セキュリティの危険性はありません。したがって、FileDialogを使用すると、セキュリティレベルに関係なく、すべてのフォルダ/ファイルにアクセスすることができます。

VirtualFileコンポーネント利用時

TCPClientSocketコンポーネント利用時

その他

XPLATFORMエンジンを他のプログラムに変えてインストールする場合を防ぐために、XPLATFORM updateに関連するURL、つまりengineurl、updateurlは、セキュリティのレベルに関係なく、ADLドメインと同じ場合にのみ許可されます。