XPLATFORM HTML5の概要

XPLATFORM HTML5は HTML5基盤のRIA運営と開発環境を提供するRIAプラットホームです。XPLATFORM Runtimeはプラグインベースの独自のプラットフォームを持って駆動される反面、XPLATFORM HTML5は HTMLの標準のみを使用してウェブブラウザで駆動されます。UX-Studioによる開発環境はXPLATFORM Runtimeと同じですが、実行環境は違います。

XPLATFORM HTML5もXPLATFORM Runtimeと同じくXPLATFORM Language、開発環境、アプリケーション実行環境、配布環境の 4種の技術に分類します。

2012年2月のアップデートからCompileのスピード改善のためにServer Compile方式からLocal Compile方式に変更されました。

XPLATFORM HTML5の技術の構成要素

XPLATFORM HTML5 アプリケーションの実現と適用のために、4種の技術を知らなければなりません。この4種の技術とは、XPLATFORM Language、開発環境、アプリケーション実行環境、配布環境です。

XPLATFORM Language

XPLATFORM Runtime環境と同じです。XPLATFORM RuntimeのXPLATFORM言語”を参照してください。

開発環境

XPLATFORMは WYSIWYG基盤のRAD開発ツールであるUX-Studioを提供します。

開発者はUX-Studioを使ってすべてのアプリケーションを開発することができます。該当応用プログラムは XPLATFORM Languageとして保存されます。

UX-Studioで作成されたファイルは、XPLATFORM HTML5のコンパイラによって、ウェブブラウザで実行できるHTMLファイルに変換されます。

アプリケーションの実行環境

UX-Studioで開発したプログラムは、XPLATFORM HTML5 コンパイラによってHTMLに変換され、変換されたHTMLはウェブブラウザ環境で実行されます。XPLATFORM HTML5の実行UIは、様々なウェブブラウザをサポートします。主にサポートするブラウザには、Internet Explorer、Fire Fox、Safari、Chrome などがあります。

XPLATORMアプリケーションはクライアントで動作しますがデータ処理のためにアプリケーションサーバーを使います。一般的に J2EE基盤のWeb Application Serverをよく使います。XPLATFORMはアプリケーションサーバー用のAPIとしてX-APIモジュールを提供します。

配布環境

配布とは、ウェブアプリケーション実行に必要なプログラムをクライアント環境(ユーザPCまたは端末機)にインストールする作業を意味します。XPLATFORM HTML5の実行環境は、ウェブブラウザなので、配布の過程が要りません。厳密に言えば、ウェブブラウザが配布の機能を果たしてくれるのです。しかし、クライアントへの配布過程は必要ないものの、ウェブブラウザがアクセスするサーバシステムへの配布過程はまだ必要です。配布の対象は、UX-Studioで開発したプログラムがコンパイルされたHTMLファイルと、ウェブプログラムの実行に必要なモジュール(XPLATFORM HTML5 jarファイルなど)です。

サーバーへの配布は、管理者によって手動で必要なファイルをアップします。コンパイルされたHTMLファイルは管理者ツールでアップできるようにする予定です。

XPLATFORM HTML5の主要構成

XPLATFORM HTML5 Frameworkの主要構成

XPLATFORM HTML5は HTML5 FrameworkとHTML5コンパイラで構成されています。HTML5フレームワークは、ウェブブラウザ環境からUX-Studioで開発されたウェブアプリケーションを実行させる機能を持ち、HTML5 Engineの他に6個のモジュールで構成されています。

次はそれぞれの構成要素の主要機能を説明したものです。

構成要素

説明

HTML5 Engine

Page Frameworkの共通機能を提供して、ユーザインターフェース、データ、通信など画面全般の流れを制御。

UI Core

ユーザインターフェースコンポーネントの基本構造と機能をモジュール化して、ユーザに一貫したインターフェースを提供できる環境をサポート。

XPLATFORM UI Components

画面構成のための多様なユーザインターフェースを提供。

(基本的に内蔵されたコンポーネントだけでも、機能豊かな画面を作成)

Third-party Components Plug-in

商用またはオープンソースなど、外部コンポーネントとの連動をサポートするための構造を提供。

Data Manager

データ保存、変更などとともに整列、フィルタリング、マージ等のデータ処理を実行。また、高性能のデータ処理と大容量のデータ処理をサポート。

Data Binder

照会されたデータを、ユーザインターフェースを通じて出力し、ユーザによって変更されたものはデータに反映するなど、データとユーザインターフェース間の相互作用実行。

Communication Manager

データ照会または保存のためにサーバーと通信を行い、多様な形式のデータをサポート。

XPLATFORM HTML5 Compilerの主要構成

XPLATFORM HTML5 Compilerは UX-Studioで開発されたアプリケーションをウェブブラウザで実行できるように、HTMLファイルでコンパイルを実施します。

2012年2月のアップデートからCompileのスピード改善のためにServer Compile方式からLocal Compile方式に変更されました。

次はそれぞれの構成要素の主要機能を説明したものです。

構成要素

説明

Form Parser

UX-Studioで作成された Form XMLを分析してComponentオブジェクトに構成し、階層化。

Component Tree

Pageを構成するComponentを定義して構成要素を保存。

WebPage Builder

Component Treeで構成されたPageをWeb Browser上で動作できるようにHTML、CSSまたはJSP、JSに変換。

Template Engine

HTML、CSS またはJSPへの変換をTemplateを利用して行い、これを通じて変換の柔軟性を提供。